どうも敦哉です。毎年恒例の御堂筋イルミネーションの季節が今年もやってましたね。俺は今年引っ越してからというものの毎日のように御堂筋を自転車で爆走しているんですが、夜に通るとマジで綺麗。皆好きな人でも友達とでも一人でもええから一回夜に歩いてみ。冷たい冬の空気の中であの光眺めるのが嫌いな人って年齢関係なくいないんじゃないかな、ってくらい綺麗。
そして「ああもうこんな季節か」って思って季節の通り過ぎる早さに毎年ビビってる気がする。
そんな冬の訪れを本格的に感じ始めた11月半ばなんやけど、さあいよいよ11/16に江坂MUSEでのライブを終えて残るはセカンドワンマンライブ「rough sketch」です。1ヶ月先、いよいよすぎる。6月にデビューワンマンを終えて以来、この5ヶ月間は本当に「息をつく間もなく」って言葉が相応しいようにがむしゃらに走り続けました。
今までのブログで書いたことあるようなことを繰り返すようで申し訳ないけど、思えばEnter To Stageが終わった後、打ち上げをしていた深夜から朝方、俺は達成感というよりは果てしない絶望感に近い感情を味わってました。阿倍野ロックタウンのステージに立って初めて、バンドマンとして自分が持ってない、足りてないものがあまりに多すぎて「ああ、次のワンマンまでにこのすべてと向き合わなあかんのかよ、、」って。今にしてみると俗にいう病み期みたいな状態に陥ってた時もあったな。今にしてみれば、ね。
路上ライブと箱ライブの両方に全力を注ぐのって物理的にも気持ち的にもすっげえ難しくて、時にはどっちにも意識を割こうとした結果どっちも疎かになってしまいそうになったり。でも時間って当たり前に有限やから当たり前やけど全部が全部一度にやりつくせるわけもなく。でもこの条件って別に俺らが特別ハードなわけじゃなく、夢を追ってるバンド全てがおんなじなんですよね。
皆日々仕事の時間の合間を縫って音楽に浸り、自分たちの音を必死に届けてる。多くの人間が友達とご飯いったり趣味に使う時間を、バンドマンって頭使って音楽に費やさないとお話にならないの。いかに有効的に使えるかをずっと考えながら。
しかもこんなことが大前提として当たり前な世界やからこそ、そりゃライブハウスに無数に存在するバンドの中で売れるバンドって砂漠の一粒の砂くらいなんやろうなって具体的に実感させられたんよね。
やからこそこのくらいはやらないとダメだよねってメンバーで話し合って、毎ライブごとに新曲を書くっていう活動も行ってきました。ちょっと数えてみたんやけど、こないだ江坂MUSEでやった『宴』まで、だいたい20曲ギリギリないくらいのデモ音源を半年の間につくってました。その中からピックアップしつつブラッシュアップしつつって作業を繰り返しまくり生まれた曲たち。なんか自分で聞いてるといたづらの成長過程がそのまんま現れてるようでどれも愛着あるから、大阪MUSEではたくさん披露します。
そういや皆それぞれ好きな曲あると思うけど、路上ライブではとても出来ない(再現できない)曲もいっぱい増えたなあ。。前まではさ、6月までは路上ライブばっかやってたから曲も自然とアコースティックで綺麗に映えるものを作りがちやったんやけど、箱ライブではもっと表現の幅が自由な気がして、遠慮せずいろおおおおおぉぉんな雰囲気の曲を作りました。俺らが自由にやるもんやから、ライブハウスにあんまり行ったことのない人なんかは最初戸惑うこともあったかもしれないね、でもライブ来るうちに楽しめるようになったかな?そうであれば俺は凄い嬉しい。
ちょっと脱線しそうになったので話を戻そう。そう、せめて曲を死ぬほど作るくらいはやらなあかんなって話をしてからと言うもの、ライブに出るたびに笑ってしまうくらいにカッコイイアーティストにたくさん出逢ってきました。一緒のステージに立つことに少し引け目を感じてしまうようなくらいカッコイイ人が、この5ヶ月だけでもホンマにたくさんいはった。最初の頃は正直無理に張り合おうとする気持ちだけが先走りすぎたことも多かったです。20-30分のステージで精一杯になってしまって、余裕がなかった。
でもさ、そんな空間ってめちゃめちゃ贅沢じゃない?同じアーティストとしてめちゃめちゃカッコイイ人たちをライブするたびに間近で観れるなんて、言うならば最高の実践授業みたいなもん。当日の焦りと虚栄だけで勝てるならば誰も苦労はしないはずで、どうせ「新米バンドいたづらの新米ボーカリスト」っていうスペックは変わらないなら、じゃあ吸収できるところを余すところなく吸収した方がオトクじゃない?って、ようやくライブ自体にも少しだけ慣れてきた時にふとそう思ったんです。
それから俺は演者のくせして間違いなくいたづらっ子の誰よりもライブを楽しんでたし、間違いなく毎回自分に足りてない素晴らしいものを持ってる人たちを観てきました。正直この体験って音楽やってる以上は尽きないと思う。音楽続けてる限り他のアーティストに感銘を受けて嫉妬して、その闘志を自分の音楽にぶつけまくって、を繰り返すんやと思う。
まだたったの5ヶ月だけやけど、こういうライブの楽しみ方、向き合い方を見つけてからさ、段々自分のステージも楽しくなってきたんよね。「今日この時点での俺にはまだ足りてないことだらけや。それはもう仕方ない。だから今日は自分に出来る事を出し切ったら、あとはまた明日から頑張るだけや」っていう、すげえポジティブな意味での諦めの心を持つようになってから、ステージ上での気持ちが軽くなることが多くなった。これは気を抜いてるって意味じゃなくてな、気なんて抜いてないから、絶対(震)
無理にカッコつけたり、感動させようとしたり、MCでいい事を言おうとしたりってさ、そりゃいつかは出来るに越したことはないと思うけど、やっぱ俺にはあんまり向いてないらしくて。
それは多分皆も死ぬほど分かってますって感じやと思うんやけど、岩垣敦哉って人間のやる音楽に関して言うと、そんなフロアの皆に対する気張ったサービス精神を持つよりも、俺自身が誰よりも楽しんでる時のほうがイイものになるんですよね。
ありがたいことにこんなあほ丸出しの俺のことでさえカッコイイとか言うてくれる人がいますけどもね、なんか俺ってその言葉を真に受けて気取るよりも、「そんなん知らんわ」って好き勝手に楽しんでる方が結果的に生き生きしてるみたい。
6/16はさ、今言うわ、死ぬほどカッコつけてたし(つけられへんのに)、正直MCで泣かせたろうとかしたたかな気持ちあったし、自分の素の演奏はあんまり出来てなかったと思います。だから俺はそんな夜から半年たったいたづらのボーカリストとしては、あと1ヶ月後のワンマンは他の3人とは比べられへんくらい、今の未熟すぎる「岩垣敦哉」を楽しんでやろうと思います。しかもワンマンってあくまで一つの通過点なだけでまだまだいたづら人生は続きまくるし、いつになるかも分からないたくさんの目標地点は死ぬほど高いからね。
だからこそ、2022.12.16にしか楽しめないワンマンライブを、果てしない夢を追い続けてる道のりからすればほんの一瞬にしか過ぎない時間を、一緒に全力で楽しもうな。
あーー音楽って深い。
岩垣敦哉
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