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  • itadura0616

運命なんてまぬけな思い違いだとは思うがそのまぬけな思い違いに騙されたふりをする程度の心の余裕は持っておきたい

少し大きな買い物をした。

メンバーには1日遅れくらいでそのことを告げた。

あとは今のところ誰にも話していないので何を買ったのかは、この世で僕と店員さんとメンバーの2人の計4人しか知らない。


 ***


ところで、話は遡って20xx年(計算するのが面倒くさいのでご愛嬌)。小学生の僕は、当時仲の良かったM君(今も疎遠ではあるが友達だと信じたい)の姉が軽音楽部に入ったと聞かされた。「軽音楽部」という言葉すら聞き馴染みがなかったけど、どうやら部活動で音楽をやっているらしい。「俺たちもいつか楽器練習してロックバンドやりたいな」とM君が言うのを、「いいね、おもしろそ」くらいの感覚で聞いていた。当時の流行りの音楽といえば(流行りに全然乗れていなかった僕の主観に基づく)、嵐やファンモン、オレンジレンジとかEXILEとかだったと思う。KARAとか少女時代とかビッグバンみたいなKPOPもよく耳にした気がする。

けれども僕とM君との話題の中心はビートルズだった。えらく渋い趣味だと思ったかもしれないけど、2人とも父親がビートルズ好きで、たまたま身近だっただけだと思う。


そんなある日、学校で将来の夢の姿を紙粘土で作るみたいな授業があった。特に将来やりたいことなんてなかった小6の僕は、M君と、ポールマッカートニーとジョンレノンをそのままコピーしたみたいなものを作った。M君がそれをどんな気持ちで作ったのかは知らないけれど、僕はなぜか当時からベースに惹かれていて、とりあえずビートルズのベーシストがポールだったので家にあるライブ映像を見てそれを作った。


その後、僕たちは同じ中学に進学し、なぜか水泳部に入った。僕とM君は、部長と副部長でよく頑張ったと思う。そして2人は別々の高校に進学し、そこでやっとそれぞれが軽音楽部に入った。以降一度だけスタジオに入ったことがあるがそれっきり音を合わせたことはない。


 ***


話は今のことに戻るが、僕たちいたづらは、いよいよ近づいてきた6月16日のワンマンはもちろん、その先のことについても色々と企んでいる。そしてその企みの1つ(今は詳しくは言えないが乞うご期待)に向けて、先日少し大きめの買い物をしたのだ。我ながら結構思い切ったと思うが、今の僕の感性で1番いいと思えるものが手に入ったので、もちろん後悔はない。


そしてその帰り道、僕は小学校時代のM君とのことを思い出した。それまでほとんど思い出すこともなかったし、当時の紙粘土も、もうすでに捨ててしまって手元にない。でもあの時の綾少年の感性は、きっとまだ僕の中に残っているんだろうななんて柄にもない、小っ恥ずかしくてイテテテテってこと(そういう意味では案外柄にもあるのかもしれない)を思ったりしたくなった。




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